鼻の病気
アレルギー性鼻炎
0
副鼻腔炎
0
鼻出血
0
新生児・乳児の鼻閉と喘鳴
0
【鼻出血】

 鼻出血の大部分は、鼻の入り口から1B程度奥に入った部分、鼻中隔(左右の鼻を仕切る壁)前方のキーゼルバッハという部位からの出血です。もともとこの部分は血管が表面に浮き出ているために出血し易い場所なのですが、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎による鼻粘膜の炎症が存在することや、自分で鼻をさわって傷つけることが原因となって、少量の出血を繰り返すという慢性化した状態になる場合もあります。

 いったん傷ができると、わずかな刺激でも傷が開いて再出血するため、傷が治るまでの間、数日〜一週間程度は鼻出血を繰り返すことが多くなり、そのことで心配して耳鼻咽喉科を受診することになります。一回一回の出血が、ティッシュ等を鼻に詰めて数分で止血するようであれば、まず問題ないと考えて良いのですが、稀には血液凝固異常を伴っていたり、腫瘍が原因となっている可能性もあるため、長く繰り返すようであれば耳鼻咽喉科での精密検査が必要になります。

  アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎がベースにあると、鼻がむずむずして手が鼻に伸びやすくなり、傷を作る原因となるので、このような疾患を伴う場合には、これらに対する治療を行ない、鼻を清潔に保つことが鼻出血の予防につながると考えられます。また、成人では高血圧や飲酒などが鼻出血を生じる原因となっていることもあります。

 鼻出血の際の応急処置としては、
 先に述べたように鼻腔の前方からの出血が大部分ですので、綿球やティッシュを鼻に詰めて、鼻を摘むようにして圧迫することで数分以内に止血することが大半です。鼻の部分を表面から冷やすことも有効ですが、仰向けに寝たり、上を向いたりすると、血液が鼻の奥からのどに回ってかえって苦しくなりますので、むしろ下を向き、口元に流れて来た血液を唾液と一緒に吐き出すようにすることが望ましいと考えられます。

 出血が長時間続くようであれば、耳鼻咽喉科受診が必要となります。また、頻回に繰り返すようであれば、腫瘍性疾患等の可能性がないかを耳鼻咽喉科で確認し、その上で出血点周囲の粘膜を焼灼することも考えられます。