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【耳垢の話】

 時々は耳掃除をしていらっしゃいますか?「耳垢」を長い間放置していると、石のように固くなって耳の穴を塞いだ状態となり、「耳垢栓塞」という立派な耳鼻咽喉科の病気の一つになってしまいます。当然聴こえは悪くなりますし、外耳道炎や外耳道湿疹といった病気の原因にもなります。耳鼻咽喉科を受診されても、すぐには除去出来ず、2〜3日点耳薬を使って耳垢を柔らかくした上で、外耳道を水で洗い流す等の方法により除去しなければならないこともあります。
 人間の耳垢は体質により、乾性耳垢と軟性(湿性)耳垢(いわゆるアメ耳)に分かれます。日本人では乾性耳垢の人が多いとされてきましたが、最近では軟性耳垢の人も徐々に増えてきている印象があります。軟性耳垢の場合、耳ダレと区別し難いことがあり、綿棒でお子さんの耳掃除をした時に黄褐色の付着物があり、耳ダレを疑って耳鼻咽喉科を受診されて、結局、単なる耳垢に過ぎなかったという方も少なくありません。
 耳掃除は何となく苦手という方もいらっしゃるかも知れませんが、ご本人はもちろん、特にお子さんの耳掃除は必ず定期的に行うようにし、普段のお子さんの耳垢の状態を把握しておくことも大切です。ただ、耳掃除を頻回にやり過ぎて、外耳炎になる方もいらっしゃいますので、その点はご注意下さい。

お子さんの耳掃除のポイントは、

頻度は週1〜2回程度。入浴後で耳垢がやや湿った状態の時に行います。
通常の耳掻きあるいは綿棒を使用しますが、軟性耳垢の場合は綿棒が望ましい。
耳介を後上方(幼児)あるいは後下方(乳児)に引っ張り、光を当てて確実に見える範囲(約1Bの深さ)の掃除にとどめる。決して手探りでの除去は行わないで下さい。耳垢は外耳道の外1/3にたまり、それより内側のものは自然に外に押し出されて来ますので、その段階で除去すれば構いません。
操作は愛護的に行い、お子さんを痛がらせないことが重要です。
お子さんの突然の動きに注意すると共に、周囲に兄弟姉妹がいて急にぶつかって来たりすることがない環境で行うようにして下さい。

それでもご心配な方は、遠慮なく耳鼻咽喉科を受診して、耳垢を取ってもらって下さい。